小売店で「お見送り」するのは、逆効果だった!
マーケティングや販売テクニックの小ネタが満載の、とある本を読んでいて、思わず膝を打った内容がありました。
それが――
「小売店でお客さまを出口まで見送るのは逆効果」 という話です。
ずっと感じていた、あの「違和感」
服屋さんや雑貨屋さんで会計を終えたあと、レジの店員さんがこう言うことがありますよね。
「出口までお持ちします」
そして店の外まで一緒に歩き、見送られる。
…正直、私はこれにずっとモヤモヤしていました。
「そこまでしなくてもいいのに」とか、「丁寧すぎて落ち着かない」という感覚。
だから最近では、レジでやんわりと
「ここで大丈夫ですよ」
とお断りすることも多いです。
でも、せっかく接客してくれている相手を断るのも、なんだか申し訳ない。
このちょっとした気まずさ、ありませんか?
本を読んでスッキリ!
その本には、こんなことが書かれていました。
「買った後も店内を見てもらった方が、確実に消費単価は上がる」
「見送りは、お客さまを追い出す行為になる」
さらに理由はこうです。
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会計後は「私はこのお店のお客」という心理的な優位性が生まれる
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気持ちが落ち着いた状態で店内を見回すと、今まで気づかなかった商品に目が留まる
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滞在時間と消費金額は正比例する
つまり、見送りはその貴重な時間を奪ってしまうんです。
丁寧さ=売上アップではない
私が感じていた「なんとなくの違和感」は、マーケティング的にも正しかった。
もちろん丁寧な接客は素晴らしいことですが、「丁寧さ」=「売上アップ」ではない のです。
むしろ、買った直後のお客さんを店から送り出してしまうのは機会損失。
この瞬間こそが、二度目の買い物が生まれる“ゴールデンタイム”なのです。
まとめ
「お見送り=良い接客」という固定観念は、一度疑ってみてもいいかもしれません。
売上を伸ばしたいなら、レジ後のお客さまをゆったりと店内に残してあげる。
これこそが、自然に購買単価を上げる接客術です。
同じように感じている人、結構いるはずですよ。