カルディの「無料コーヒーサービス」は最強の集客戦略だと思う
カルディコーヒーファームにはよく行きます。
コーヒー豆が安くて美味しいので、つい足を運んでしまうんです。
さらに、もう3年ほどリピートし続けている
「カルディにしか売っていない絶品ドレッシング」も欠かせません。
カルディは東京に76店舗、全国で439店舗(※2016年12月時点)。
どの店舗もレイアウトや陳列、ポップまで細かな工夫が詰まっています。
でも、その中で私が一番「これはすごい!」と思うのが——
店頭で配られる無料のコーヒーサービスです。
「無料コーヒー」がすごい3つの理由
カルディの入り口で紙コップのコーヒーを差し出されると、不思議と足が止まります。
そして気がつくと店内に足を踏み入れている。これ、立派なマーケティング戦略です。
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香りで人を引き込む
コーヒーの香りは、他の香りよりも遠くまで届き、人の脳をリラックスさせる効果があります。
道を歩いていても、ふわっと香りが漂えば自然と近づきたくなるんです。 -
「入店のきっかけ」を作る
無料コーヒーは入店しないともらえません。
つまり「もらうために入る」という行動を自然に誘導できます。 -
購買行動のスイッチを入れる
入店したら香りと味で気分が上がり、そのまま商品を手に取りやすくなります。
「せっかくもらったし、何か買って帰ろうかな」という心理が働くんですね。
マーケティングの流れで見ると…
店舗集客の流れは、ざっくり言えばこの4ステップです。
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知ってもらう
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入店してもらう
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買ってもらう
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また来たいと思ってもらう
このうち、カルディの無料コーヒーは 「2. 入店してもらう」 で最強の効果を発揮します。
体験がブランドを強くする
このサービスの面白いところは、単に「おまけ」を配っているのではなく、
カルディ=コーヒーの店 というブランドイメージを、お客様の五感に刷り込んでいる点です。
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視覚:コーヒーを手にした人が歩く光景
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嗅覚:店舗周辺に漂う香り
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味覚:一口目の美味しさ
これらが重なり、「カルディに行くとコーヒーがもらえて、つい買ってしまう」という行動パターンが作られていきます。
最後に
カルディの無料コーヒーは、単なるサービスではなく、計算された集客装置です。
もしお店を経営している方や販促に関わっている方は、ぜひ一度この仕掛けをじっくり観察してみてください。
きっと、自分のお店にも応用できるヒントが見つかるはずです。