BtoBでもBtoCでもない!「DtoC」とは?
最近、マーケティングの世界で急速に注目を集めているキーワードがあります。
それが 「DtoC」。
名前だけ聞いたことがあっても、意味やBtoCとの違いを説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?
実はこのDtoC、SNSの普及やECサイトの進化で、これからの時代の“勝ち筋”になる可能性が高い販売モデルなんです。
DtoCの意味
DtoCとは Direct to Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー) の略。
直訳すると「消費者に直接届ける」という意味です。
ポイントは、単純にネットで販売するということではなく、
製造から販売までをすべて同じ会社が行う という点。
つまり「自分たちで作り、自分たちで売る」。
中間業者を介さず、直接消費者とつながることで、価格を抑えつつブランド価値を高めることができます。
特徴とメリット
DtoCには大きく4つの特徴があります。
- 店舗を持たない
ネット販売が中心なので、家賃や人件費などの固定費を削減できます。 - 価格を抑えられる
中間マージンがない分、品質を落とさずに販売価格を下げられます。 - 小回りが利く
売れ行きに応じた追加生産が可能。大量在庫リスクを避けられます。 - 顧客との直接コミュニケーション
SNSやメールマーケティングを通じて、顧客と直接つながることができます。
BtoCとの違い
BtoC(Business to Consumer)は「企業が消費者に販売する」ビジネスモデルですが、多くの場合は小売店や代理店などを通します。
一方DtoCは、製造から販売までワンストップ。すべて自社完結です。
この構造の違いが、顧客体験のコントロールや利益率の高さにつながります。
インターネット時代にDtoCが強い理由
リアル店舗には商圏の限界があります。
例えば枕を買うなら、寝具店やデパートの寝具売り場へ行きますよね。
しかしネットでは「まくら」と直接検索して、全国どこからでも購入できます。
商圏の広さと検索エンジンの力で、ニッチな商品でも十分商売になる。
これこそがDtoCがインターネット時代に強い理由です。
海外の成功事例
アメリカでは、化粧品ブランド Glossier(グロッシアー) がDtoCで大成功。
Instagramを中心にファンコミュニティを育て、口コミとSNS投稿で急成長しました。
店舗を構えるのではなく、SNSとECサイトを駆使して顧客との関係を築く。
これがDtoCの真骨頂です。
まとめ
DtoCは、
- 中間業者を通さず
- 製造から販売まで自社で行い
- 顧客と直接つながる
という、シンプルかつこれからの時代に合ったビジネスモデルです。
SNSとECサイトが当たり前になった今、DtoCの流れはますます加速していくでしょう。
あなたのビジネスにも、DtoC的な要素を取り入れるヒントがあるかもしれません。